“ちょっとでいい”という想いで作っている

音楽を聴きながら勉強している女の子のイラスト

私は、自分の作る(というより、選んで整える)音楽に、あまり“大きな役割”を求めていません。
誰かの気持ちを動かす!とか、人生を変える!みたいなことを目指しているわけではないんです。
むしろ、「なんとなく流していたら、気づいたら作業が進んでいた」とか、
「寝る前に聴いていたら、ちょっと気持ちが落ち着いた」くらいが、ちょうどいいと思っています。

“ちょっとでいい”んです。
主役じゃなくていい。空気のようにそこにあって、
でも、その空気が少しだけ心地よくなるような存在であれたら嬉しい。

AIで音楽を作ると、完成した曲のクオリティに驚くことがあります。
「これ、BGMじゃなくて普通にメインテーマでもいけるのでは?」と感じるものもあります。
でも私は、あえて“目立たないこと”を選ぶようにしています。

誰かの映像の背景になるとか、勉強や作業の時にふと耳に入るとか、
そういう「添える音楽」の方が、今の自分の気持ちにしっくりきます。
主役じゃなくていい。でも、その場の空気を少しだけ変える力はある。
BGMって、そういう存在なのかなと思っています。

もちろん、自分の音楽を「ちゃんと聴いてもらいたい」という気持ちがまったくないわけではありません。
でも今は、“伝えたい”より“届けたい”という感覚の方が強いです。
聴かれる時間も、感情の動きも、ほんの少しでいい。
その「少し」に意味があると信じて続けています。

Study Sound Japanというサイトも、「ちょっと使ってみようかな」「なんかちょうど良かった」という距離感で存在できたらいいと思っています。
あまり押し付けず、でも確かにそこにある。
そんな音楽の居場所を作っていけたら、とても嬉しいです。