AIで作るとは、どういうことか

パソコンを前に考えている人物のイラスト

「AIで作った」と聞くと、どんな印象を持たれるでしょうか。
「ズルをしてるのでは?」とか、「誰でもできるんじゃない?」と思う人もいるかもしれません。私自身の感覚としては、「AIで作った」というより、「AIが作ってくれたものを、私が紹介している」が近い。

私はAIを活用して音楽を作り、それを「Study Sound Japan」というサイトにまとめて公開しています。最初は、「自分で全部作ったわけでもないのに、これって“作品”って言っていいのかな…?」というモヤモヤもありました。

でも今は、少し違う気持ちで向き合っています。AIから生まれた音楽の中に、「あ、これ好きだな」と思うものがあったら、それを選んで、整理して、「こんなのができたよ!聴いてみて!」という感覚で発信しています。

私がやっているのは、“作品を生み出す”というより、“生まれた音に名前をつけて、届ける準備をする”ような作業です。曲にタイトルをつけたり、使用シーンを考えたり、カテゴリに分けたり。そこにはたしかに自分なりの判断や好みが入っているとは思いますが、「創作した!」というより「選んだ」「整えた」「紹介した」感じの方が近いです。

それでも、聴いてくれた人から「これ好きです」と言ってもらえると、とても嬉しいです。
だから私は今日も、「AIが作ってくれた音楽の中から、気に入ったものを紹介する」ことを続けています。

AIは、創作の在り方を大きく変える存在です。でもそれは、何もかも任せるというより、“一緒に何かを見つけていく”ような体験だと思っています。

肩ひじ張らずに、ただ「これいいな」と思える音を誰かと共有したい。
それが、今の私のスタンスです。